弊社がサポートを行った空間的遺伝子発現に関する研究が論文化されました

弊社がサポートを行った研究が、学術誌に掲載されました。

本研究では、既存の免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が効きにくい頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)に対して、新たな治療標的であるB7-H4(VTCN1)の有効性を明らかにするために、高感度抗PD-L1抗体(クローン73−10)による免疫染色と空間的遺伝子発現(10x Genomics Visium)を組み合わせた解析が行われました。

弊社で解析をサポートさせて頂いた空間的遺伝子発現の差次的発現解析により、B7-H4がHNSCCの腫瘍細胞に高頻度で発現し、PD-L1 とは相互排他的な発現パターンを示すことが確認されました。また、B7-H4陽性領域ではCD8⁺T細胞の浸潤が少なく、CD8AのmRNA発現も低下しており、免疫抑制的な腫瘍環境とも関連していました。

本研究は、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)抵抗性腫瘍に対する新たな治療戦略の構築に貢献する新たな知見を提供し、B7-H4が有望な標的となる可能性を示しています。

論文情報

タイトル
Spatial Transcriptome Analysis of B7-H4 in Head and Neck Squamous Cell Carcinoma: A Novel Therapeutic Target for Anti-Immune Checkpoint Inhibitors

DOI
10.1007/s12105-025-01815-w

掲載誌
Head and Neck Pathology

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