神戸大学大学院医学研究科 様
シングルセル解析で急性冠症候群を引き起こす冠動脈プラークの特徴を解明
2025/5/20
シングルセルRNAシークエンス解析を用いて、急性冠症候群を引き起こす冠動脈プラークの特徴を捉えることに、世界で初めて成功しました

神戸大学循環器内科学分野
江本拓央先生
※所属等は導入時時点
先生のご研究分野について、教えていただけますでしょうか。
心血管疾患の研究をしております。臨床の傍ら、神戸大学、トロント大学において未知なる循環器疾患のメカニズムを解明すべく、基礎研究を精力的に行ってきました。
弊社のシングルセル解析サービスを導入いただいた背景をお聞かせください。
2016年以降、シングルセル解析を使用した論文数が急増してきていたことから、シングルセル解析で研究の幅が広がることは知っておりましたが、マンパワー不足や解析ソフトウェアのセットアップをはじめとする解析環境の構築に難しさを感じていました。
また、研究に求められるのは信頼性と確実性です。そこで、こちら側の細かい要望まできめ細やかに対応していただき、安心して任せることができるGMO学術サポート&テクノロジーのサービスを導入しました。
サービスのご活用方法について教えていただけますでしょうか。
冠動脈プラークのシングルセルRNAシークエンス解析に活用しました。これまで頸動脈の動脈硬化プラークについては解析の前例がありましたが、冠動脈プラークについてはサンプルが得難く報告はありませんでした。そこで、ヒトにおいて冠動脈プラーク内にはどの様な特徴を持つ免疫細胞が存在し、また急性冠症候群の発症に作用しているかの解析に取り組みました。
同社のサービスはすべてオンラインで完結するため、リーズナブルかつ、時間の節約にもつながりました。
導入されて良かった点、利用効果についてお聞かせください。
シングルセル解析で心筋梗塞を起こす冠動脈プラークの特徴を世界で初めて捉え、解明することに成功しました。今後、このデータをもとにした冠動脈プラークの安定化を目指した治療法の開発が期待されます。
GMO学術サポート&テクノロジーには、単なる「外注」ではなく、専門の博士スタッフによる「伴走」の研究支援で、本研究のシングルセルRNAシークエンス解析の実現に貢献していただきました。